活動報告

はちおうじ若者会議 × 珠洲市青年団協議会 震災をきっかけに生まれた、若者同士のつながりの記録

2024年1月1日に発生した能登半島地震。
この出来事をきっかけに、はちおうじ若者会議と珠洲市青年団協議会とのつながりが生まれました。
募金活動から始まった小さな一歩は、現地との出会い、対話、そして協働へと広がり、困難を乗り越えながら、かけがえのない絆へと育っていきました。
ここでは、2024年から2025年にかけての活動の歩みを振り返ります。

能登半島地震を受けて、八王子からできることを

2024年1月1日、能登半島地震が発生しました。
その数日後、はちおうじ若者会議では「今、自分たちにできることをしたい」という思いから、1月6日より募金活動を開始しました。
活動場所としてご協力いただいたのは、桑都テラスさん。急なお願いにもかかわらず、快く敷地を貸してくださり、募金活動を行うことができました。
募金箱は、メンバーが段ボールやペンなどを持ち寄って手作りで作成したものです。活動を始めると、桑都テラス内のらくざさんやNO NAME DONUTSさんが、募金してくださった方へのサービスを行ってくださるなど、多くのあたたかいご協力をいただきました。

SNSがつないだ、石川県との出会い

週末ごとに募金活動を続け、その様子をSNSで発信していたところ、その投稿を石川県青年団協議会の方が見てくださいました。
この出会いが、大きな転機となります。
2024年3月17日、はちおうじ若者会議のメンバーは石川県を訪問しました。現地では、石川県青年団協議会の皆さまに街の状況を車で案内していただき、被災地の様子を実際に視察することができました。
さらにそのご縁から、珠洲市青年団協議会の方々をご紹介いただきました。そこでの対話の中で、「ぜひ一緒にコラボイベントをやりましょう」と約束を交わし、新たなつながりが生まれました。

能登の現状を学び、コラボに向けて動き出す

4月に入ると、石川県を訪問したメンバーが体験共有を行いました。
また、2月に仕事で能登へ派遣されていたメンバーからも現地での経験や見聞きを共有してもらい、メンバー全体で能登の現状について理解を深める機会を設けました。
5月からは、はちおうじ若者会議と珠洲市青年団協議会との合同ミーティングを開始。定期的に話し合いを重ね、コラボイベントを2024年9月22日に開催することを決定しました。
その間も、メンバーが能登を訪問したり、9月16日には珠洲市青年団協議会の皆さまが八王子を訪れ、らくざで交流会を行ったりするなど、互いの交流は着実に深まっていきました。

開催に向けた準備、そして直前に起きた奥能登豪雨

コラボイベントでは、日中にボランティア活動を行い、夜には地域の方々と花火を楽しむ予定でした。
チラシも作成し、現地で配布を行うなど、準備は着々と進んでいました。
また、イベント期間中に宿泊する場所も確保していました。その宿は、震災後も撤退が相次ぐ中で、能登の地で宿泊業を継続していた場所でした。現地を支え続ける経営者の方のお話を伺う機会もあり、その思いに触れたことは強く印象に残っています。
しかし、開催を目前に控えた時期に、奥能登豪雨が発生しました。
ニュースを目にしたとき、私たちは息をのみました。能登の皆さんは無事なのだろうか――そんな不安の中、唯一連絡の取れた青年団協議会の方からは、「今はこちらに来ないほうがいい。イベントどころではない。宿泊先も流されたかもしれない」と、緊迫した状況が伝えられました。
豪雨から数日経っても宿泊先とは連絡が取れず、その後、ニュースで宿泊先が土砂に巻き込まれたことを知りました。
はちおうじ若者会議として何ができるのかを考えながらも、現地の状況を見守ることしかできない無力さを感じる日々となりました。

半年後、もう一度つながった想い

それから半年後の2025年4月。
珠洲市青年団協議会の方から、「もう一度コラボをしましょう」と連絡をいただきました。
この言葉をきっかけに、再び合同ミーティングを重ね、珠洲市青年団協議会が主催する「のど自慢大会」を、はちおうじ若者会議もボランティアとして支えることになりました。
のど自慢大会は、毎年開催されてきた能登の名物イベントです。しかし、震災の影響で開催がかなわない状況が続いていました。
地域に愛されてきたこのイベントを、もう一度みんなで盛り上げたい。そんな思いのもと、私たちも同志として関わらせていただくことになりました。

2025年8月23日、のど自慢大会を開催

2025年8月23日、のど自慢大会は無事に開催されました。
当日は地域の方々が大勢集まり、参加者も観客もひとつになれる、あたたかい時間が会場に広がっていました。
イベントは大成功。
その場にいた誰もが、「珠洲が大好きだ」という思いを持っていることが伝わってきました。地域への愛情と、「みんなで乗り越えていこう」という前向きな空気に満ちた、珠洲らしいあたたかなひとときでした。
イベント終了後には、主催された珠洲市青年団協議会の皆さまと交流する時間もありました。
「やっぱりリアルで会うのはいいですね」
そんな言葉が自然とこぼれるほど、直接会って言葉を交わすことの大切さを改めて感じました。
また、震災後に「珠洲のために」と移住してこられた方のお話を聞く機会もあり、一人ひとりの熱い思いに触れることができました。

珠洲でいただいた、たくさんの元気

翌日は、珠洲市青年団協議会の皆さまのご案内のもと、珠洲のまちを巡りました。
最後の最後まで私たちに寄り添い、あたたかく迎えてくださったことが心に残っています。
支え合うために訪れたはずの私たちでしたが、この旅を通して、むしろ私たちのほうがたくさんの元気をいただきました。

これからも続いていくつながり

はちおうじ若者会議と珠洲市青年団協議会とのつながりは、震災をきっかけに生まれました。
そして、困難な状況の中でも関わりを絶やさず、交流を重ねることで、確かな絆へと育ってきました。
このつながりは、これからも続いていきます。
地域を思う若者同士の縁を大切にしながら、これからも一緒に歩んでいきます。

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